GE HealthcareとDeepHealth、AI画像診断の拡張に向けた包括的提携を発表
GEヘルスケアとRadNet傘下のAI医療情報技術企業・DeepHealthは、2025年11月12日、AIを活用した医療画像診断技術の開発・普及を強化するための包括的協業の意向書(LOI)を締結した。この提携は、2024年に始まった既存の連携を発展させ、乳腺、甲状腺、超音波画像など複数の画像診断モダリティにAIを広く展開することを目的としている。特に、DeepHealthの「Thyroid Suite」(甲状腺AIツール)と「TechLive」(遠隔スキャン支援システム)をGEヘルスケアの超音波機器に統合し、診断の精度と効率を高めることが柱となる。 DeepHealth Thyroid Suiteは、腫瘍の検出・分類を自動化し、ワークシート作成や報告書作成の手間を削減。RadNetの実際の導入事例では、検査時間の最大30%短縮が実現。また、AI生成報告書が放射線科医によって修正されないケースが94%以上に上った。これにより、診断の一貫性と効率性が飛躍的に向上している。 TechLiveは、専門医が遠隔地の技師をリアルタイムで支援する遠隔スキャンプラットフォーム。GEヘルスケアの超音波機器と連携することで、人手不足や地域格差にかかわらず、高品質な診断が可能になる。この統合により、医療現場のリソースを最適化し、患者の診断までのアクセスを拡大する。 GEヘルスケアのカーリー・ヨーダー氏は「AIと連携したインテリジェントなプラットフォーム戦略で、臨床現場の効率と患者の体験を向上させたい」と強調。DeepHealthのケス・ウェスドルプCEOも「AIと画像診断、情報管理を統合することで、病気の早期発見と効率的な医療を実現する」と語った。 両社は2025年11月30日から12月4日に開催されるRSNA年次大会(シカゴ)で共同展示を行い、12月2日には共同パネルディスカッションも予定されている。この協業は、AIを活用した医療の未来を実現する重要な一歩と評価されている。
