ChatGPT登場後、Webページの約3割がAI作成の兆候を示す
ピュー・リサーチ・センターが木曜日に発表した新たな調査によると、チャットGPTの公開以降に公開されたウェブページのかなりの割合で、AIによる作成または大幅な編集の痕跡が確認されている。本調査は、インターネットインフラ大手クラウドフレアがボットトラフィックが人間由来のトラフィックを上回ったと報告した直後に出されたもので、AI生成コンテンツの増加と自動化された閲覧活動が交錯する新たなウェブ生態系を示唆している。 調査チームは過去5年間を対象に、コモン・クロールのウェブアーカイブから約50万ページの英語コンテンツを抽出し、Open PangramのAI検出技術を用いて分析を行った。無作為に抽出した1万ページを対象とした2026年7月の時点データでは、全体で約10パーセントにAI関与の明確な兆候が見られた。この数値が低めに出ている要因として、AI文章作成ツールが存在する以前に公開された旧ページが含まれていることが挙げられる。そこで分析対象をチャットGPTがリリースされた2022年11月以降のページに限定した結果、AI作成または大幅な編集の痕跡を持つページの割合が35パーセントを超えたと判明した。 ドメイン別の分析では、商用サイトを指す.comドメインでAI関与率が大幅に高く、.eduや.govといった教育・政府系ドメインと比較して約10倍の頻度で検出された。両者はともに約1パーセントにとどまり、.orgドメインは4.6パーセントであった。これは、商業的なコンテンツスケールや検索最適化の文脈においてAI生成技術が急速に導入されていることを示している。 一方で、AI検出ツールには誤判定の可能性が伴うため、この数値は絶対的な正確さよりも大勢の動向を示す指標として捉えるべきだと同センターは指摘している。その上で、ダッシュやオックスフォードコンマの頻用、「Aではない、Bである」といった定型句の使用率が増加している傾向も、AI関与の裏付けとなる追加的な指標として報告されている。 本調査結果は、現代のウェブ空間が人間の読者を対象とせず、むしろAIが生成したコンテンツを別のAIやボットが自動的に読み込む循環構造へ移行しつつある可能性を示している。技術の普及が検索結果の信頼性やコンテンツの独自性に与える影響は計り知れないが、今後公開される検証結果と併せ、インターネットの情報生態系の変質を注視する必要がある。
