アントグループ、人型ロボットR1を発表 Tesla Optimusに挑む新鋭登場
中国の大手テック企業、アントグループ傘下の上海アンリンボー技術(Robbyant)が、自社初の humanoid(人型)ロボット「R1」を発表した。同社は決済プラットフォーム「アリペイ」を運営するアントグループの関連企業で、ジャック・マー氏が支援する企業として知られる。2025年8月のベルリン開催のIFA 2025で、R1が料理を実演する動画が公開され、注目を集めた。実際に提供されたメニューはエビ料理とされ、人間の手を借りずに調理を実行したとされる。 R1は、現在の主な用途として厨房でのサポートを掲げており、将来的には介護やケア、観光ガイドといった分野での活用も視野に入れている。同社は、R1が高齢者とのコミュニケーションや日常の家事支援に役立つ可能性があると説明している。 しかし、R1の発売日や価格は未発表。現在はコミュニティセンターやレストランでの実地テストが進んでおり、実際の動作の信頼性や実用性はまだ検証段階にある。IFAでの動画では、R1がカウンターに箱を置く動作が極めて遅く、動作速度は「アリの動きよりも遅い」とも評された。これにより、現時点での性能は過剰な期待を寄せにくい状況にある。 同社は、AIと物理的なロボティクスを融合させた次世代自動化の可能性を追求しており、テスラの「オプティマス」に次ぐ中国企業の挑戦として注目されている。しかし、実用化への道のりは長く、技術の安定性と実環境での信頼性が鍵となる。
