本稿では、深層学習に基づく物体認識技術を活用して異なる組立部品を識別し、ステップバイステップの指示を表示するAI支援型拡張現実（AR）組立ワークフローを提案する。各組立ステップにおいて、システムは物理空間内の該当する部品の周囲にバウンディングボックスを表示するとともに、部品の配置位置を明示する。このように、組立指示を関連する部品のリアルタイム位置情報と連携させることで、各組立工程の前に部品の手動検索・分類・ラベル付けを行う必要がなくなる。本研究では、物体認識技術をAR支援組立に適用する可能性を実証するため、LEGO造形物の組立を対象とした事例研究を提示する。