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Avishai Elmakies Hagai Aronowitz Nimrod Shabtay Eli Schwartz Ron Hoory Avihu Dekel

要約
本稿では、スピーカー認識型大規模言語モデル(SALLM)を、音声質問応答や自動音声翻訳などオープンフォーマットの音声理解タスク上で学習するための、グループ相対的ポリシー最適化(GRPO)に基づく手法を提案する。SALLMは、音声理解タスクにおいて高い有効性が実証されている。一方、GRPOは大規模言語モデル(LLM)の学習効率の高さから近年注目を集めている。既存の研究では、GRPOのSALLMへの応用が複数選択形式のタスクに限って検討されている。本研究では、モデルの生成能力をより適切に反映できるオープンフォーマットタスクに着目し、その延長上でのアプローチを展開する。我々の手法は、BLEUスコアを報酬信号として用いるGRPOを活用し、SALLMの最適化を実現している。実証実験の結果、標準的なSFT(Supervised Fine-Tuning)と比較して、複数の重要な指標において優れた性能を示すことを確認した。さらに、本研究ではGRPOにおけるオフポリシーサンプルの導入可能性について検討し、今後の改善の方向性およびさらなる研究の余地を示唆する。