
要約
夜間画像における、縞模様や斑点、その他の特徴的な体紋に基づく動物の識別は、コンピュータビジョン分野における複雑な課題である。従来の画像内での動物検出手法は、しばしば色情報に依存しているが、夜間画像では色情報が常に得られるわけではないため、こうした条件下での模様認識は困難を伴う。しかし、野生動物調査、生物多様性の評価、保全活動においては、夜間における識別が極めて重要である。このような課題に対応するため、SPOTS-10データセットが作成された。本データセットは、機械学習アルゴリズムの現場(in situ)評価に資するためのリソースを提供することを目的としている。SPOTS-10は、10種類の動物種に見られる多様な体紋を示すグレースケール画像の包括的なコレクションであり、特に50,000枚の32×32ピクセルのグレースケール画像から構成されており、10カテゴリに分類されており、各カテゴリに5,000枚の画像が含まれている。トレーニングセットには40,000枚、テストセットには10,000枚の画像が含まれる。SPOTS-10データセットは、プロジェクトのGitHubページにて無料で公開されており、リポジトリをクローンすることで入手可能である:https://github.com/Amotica/SPOTS-10.git