
要約
動物の感情計算機科学分野は急速に発展しており、顔表情の分析が重要な側面となっています。現在、この分野の研究者が直面している最大の課題の一つは、顔表情分析モデルの開発を可能にする高品質で包括的なデータセットの不足です。その解決策の一つとして、人間や動物で有効性が示されている顔ランドマーク(特徴点)の利用があります。本論文では、猫の顔解剖学に基づいてバウンディングボックスと48個の顔ランドマークでアノテーションされた新しい猫顔画像データセットを紹介します。また、拡大アンサンブル手法を使用したランドマーク検出用畳み込みニューラルネットワーク(CNN)ベースのモデルも提案します。当該モデルは猫の顔に対して優れた性能を示し、人間の顔ランドマーク検出にも汎化可能であることが確認されました。