
要約
本研究では、木の断面全体(CS-TRD)に対する樹輪検出手法を提示する。この手法は、木の成長輪に対応するエッジを検出・処理・連結するものであり、Canny Devernayエッジ検出器のパラメータ(シグマ)、リサイズ係数、光線の本数、および心材位置という4つのパラメータに依存している。上記の4つのパラメータはデフォルトで固定されている。心材位置については、手動で指定するか、自動心材検出アルゴリズムを用いて推定することができる。心材位置の特定を除き、CS-TRDは完全自動化されており、Pinus taedaのUruDendroデータセットにおいて89%のFスコア、Abies albaのKennelデータセットにおいて97%のFスコアを達成している。また、専用ハードウェアを必要としない点が特徴である。