16日前
CICERO:対話における文脈付き常識推論のためのデータセット
Deepanway Ghosal, Siqi Shen, Navonil Majumder, Rada Mihalcea, Soujanya Poria

要約
本稿では、文脈化された常識的推論を用いた対話推論の問題に取り組む。我々は、対話の各発話レベルにおける5種類の推論に基づく推論(原因、その後の出来事、前提条件、動機、感情的反応)を含む、二者間対話から構成されるデータセット「CICERO」を構築した。このデータセットには、5,672件の対話から抽出された合計53,105件の推論が含まれている。このデータセットを用いて、生成的および判別的タスクの解決を試みた。具体的には、原因およびその後の出来事の生成、前提条件・動機・聞き手の感情的反応の生成、および妥当な代替選択のタスクである。実験の結果から、このような対話中心の常識的知識データセットの価値が確認された。今後、CICEROが常識に基づく対話推論に関する新たな研究の道を開くことを期待している。