17日前

視覚的注意に配慮したデータ拡張を用いたドメイン適応型転移学習による細粒度視覚カテゴリ分類

Ashiq Imran, Vassilis Athitsos
視覚的注意に配慮したデータ拡張を用いたドメイン適応型転移学習による細粒度視覚カテゴリ分類
要約

細粒度視覚カテゴリ化(Fine-Grained Visual Categorization, FGVC)は、コンピュータビジョンにおける困難な課題の一つであり、クラス内での差異が大きく、クラス間の差異が微細な特徴を持つ問題として特徴づけられる。本論文では、この課題に対して弱教師あり(weakly supervised)なアプローチを採用し、ニューラルネットワークモデルに視覚的注意メカニズムを用いたデータ拡張技術を通じて追加データを供給する手法を提案する。また、ベースネットワークモデルに対して微調整(fine-tuning)を用いたドメイン適応型知識移行を実施している。本研究では、FGVC分野で広く用いられる6つの難易度の高いデータセット上で実験を行い、深層学習モデルInceptionV3(大規模データセットで事前学習済み)から得られる特徴量を用い、視覚的注意に基づくデータ拡張技術を導入することで、精度において競争力のある向上を示した。提案手法は複数のFGVCデータセットにおいて既存手法を上回り、他のデータセットでも優れた結果を達成した。実験結果から、大規模データセットからの転移学習と視覚的注意に基づくデータ拡張を組み合わせることで、複数のFGVCデータセットにおいて最先端の性能を達成できることが示された。本研究では、実験結果の包括的な分析を実施し、CUB200-2011鳥類、Flowers-102、FGVC-Aircraftsなど、特に困難な複数の細粒度分類データセットにおいて、最先端の性能を達成することを確認した。