17日前

再帰的潜在空間伝播を用いた効率的なビデオスーパーレゾリューション

Dario Fuoli, Shuhang Gu, Radu Timofte
再帰的潜在空間伝播を用いた効率的なビデオスーパーレゾリューション
要約

近年の超高解像度ディスプレイへの傾向に伴い、高品質かつ効率的な動画スーパーレゾリューション(VSR)に対する需要はかつてないほど高まっている。従来の手法では、欠落する高周波数情報を推定する際に、時間情報を効果的に活用するため、複雑な運動補償戦略が採用されてきた。しかし、運動推定問題は極めて困難な課題であり、不正確な運動補償はVSRアルゴリズムの性能を著しく低下させる可能性がある。さらに、複雑な運動補償モジュールは計算負荷を大幅に増加させ、実システムへの応用を制限する要因にもなっている。本論文では、高速なVSRを実現するための効率的な再帰的潜在空間伝播(Recurrent Latent Space Propagation: RLSP)アルゴリズムを提案する。RLSPは、高次元の潜在状態を用いて、フレーム間の時間情報を暗黙的(implicit)に伝播する。実験結果により、RLSPがVSR問題に対処する上で極めて効率的かつ有効であることが示された。また、最先端の手法DUFと比較して、70倍以上の高速化を達成した。

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