
要約
最近の研究では、超解像において、超解像画像の定量的品質と知覚的品質の間にはトレードオフの関係があることが示されています。これらの品質は、それぞれ、正解画像との類似性と自然さに対応しています。本論文では、従来の定量的性能を維持しながら、アップスケーリングされた画像の知覚的品質を向上させる新しい超解像手法を提案します。提案手法は、ディスクリミネーターネットワークと2つの定量的スコア予測ネットワークと共に、マルチパスアップスケーリングを行う深層ネットワークを用いています。実験結果は、提案手法が定量的品質と知覚的品質の良いバランスを達成し、既存手法よりもより満足度の高い結果を示していることを証明しています。