
要約
意味表現(AMR: Abstract Meaning Representation)は、自然言語の意味を表すための表現形式であり、固有表現認識、意味役割ラベリング、単語意味解釈、共参照解消などの従来のタスクに関連する注釈を埋め込みます。本稿では、左から右へと文を解析し、線形時間で動作する遷移ベースのAMRパーサーについて説明します。さらに、AMRパーサーを比較するために有用な特定のサブタスクを評価するテストスイートを提案し、LDC2015E86データセットにおいて当該パーサーが最先端技術と同等の性能を示すことを示します。また、固有表現の復元と極性処理において最先端のパーサーを上回る性能を持つことも明らかにしました。