
要約
顔偽装検出に関する研究は、主に顔画像の輝度情報を分析することに焦点を当てており、偽の顔と本物の顔を区別するために有用な色度情報が無視されてきました。本研究では、色テクスチャ解析に基づく新しい顔偽装対策手法を提案します。具体的には、色局所二値パターン記述子を使用して、輝度チャネルと色度チャネルから得られる共通の色-テクスチャ情報を解析します。さらに詳しくは、各画像バンドから特徴ヒストグラムを個別に抽出します。CASIA 顔偽装対策データセットおよび Replay-Attack データベースという2つのベンチマークデータセットを用いた広範な実験において、本手法は既存の最先端技術と比較して優れた結果を示しました。特に重要な点は、異なるデータベース間での評価において、提案手法が非常に有望な汎化能力を示したことです。