Pramana、カナダでデジタル病理科スキャナーの認可取得
米国マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置くAIを活用した医療テクノロジー企業、Pramanaは、現在、カナダ市場への進出を可能にするHealth Canadaの医療機器認証を取得したことを発表した。同社の主力製品であるデジタル病理スキャナー「SpectralM」と「SpectralHT Cubiq」システムが認可されたことで、Pramanaはカナダで製品の輸入・販売・市場展開が可能となり、病院や病理研究所、研究機関に高精度な画像処理とワークフロー解決を提供する体制が整った。この認証は、医療機器の安全性と効果性、品質を確認するもので、Pramanaの国際的な拡大戦略において重要な一歩となる。 Pramanaの製品開発担当最高責任者(CPO)のPrasanth Perugupalli氏は、「Health Canadaの認証は我々の市場展開戦略において重要な節目です。これは製品開発と品質管理、規制対応の強さを示しており、カナダの高い臨床的・学術的水準を持つ市場への技術提供を可能にします」と語った。 Pramanaのスキャナーは、幅広い病理スライドをデジタル化し、高解像度の全スライド画像を生成する。自動品質管理機能とAIによる意思決定支援が搭載されており、FFPE組織や液性細胞学(LBC)サンプルを含む、ThinPrep® Papテスト(Hologic社)やBD SurePath™(Becton Dickinson社)などの方法で作成されたサンプルに対応している。一般的なデジタル病理システムが解剖病理学に限られる中、Pramanaは血液病理学、微生物学、細胞学などにも対応する柔軟なワークフローを提供している。 トロント大学の研究によれば、Pramanaの技術は、これらの技術的課題に対応し、通常の組織学的・細胞学的ワークフローを支える適応力のあるプラットフォームとして評価されている。医療機関がAIを活用した病理学の未来に向けて進む中、Pramanaはその基盤となる技術を提供する存在として注目されている。