QuoraのAIプラットフォームPoe、複数モデル対応APIを無料提供へ
クオラが運営するAIプラットフォーム「Poe」が、開発者向けのAPIを正式リリースした。このAPIを通じて、開発者はPoeが提供する多様なAIモデルやチャットボットを自社アプリケーションに簡単に統合できる。料金は別途発生せず、Poeの既存のポイント制サブスクリプションプランに基づき、モデル呼び出しごとにポイントが消費される。たとえば、GPT-4oで1:1のアスペクト比、1024×1024サイズの低品質画像生成には328ポイントがかかる。 現在のプランは月額4.99ドル(1日1万ポイント)、19.99ドル(月100万ポイント)、49.99ドル(250万ポイント)、99.99ドル(500万ポイント)、249.99ドル(1250万ポイント)の5段階。さらに、追加ポイントは30ドルで100万ポイントの購入が可能。追加購入は固定パッケージではなく、任意の金額でポイントを購入できる柔軟な仕組みだ。 APIはOpenAI互換のチャットコンプリーションAPIに対応しており、Cursor、Cline、Continue、Rooなどの開発ツールと連携可能。現在、Poeはテキスト、音声、画像、動画生成をカバーする100以上のマルチモーダルモデルを提供。代表的なモデルにはImagen 4、GPT Image 1、Flux Kontext、Seedream 3.0、Veo 3、Runway Gen 4 Turbo、Kling 2.1、ElevenLabs、Lyriaなどが含まれる。 Poeのクリエイター・開発者担当プロダクトリード、ガレス・ジョーンズ氏は、TechCrunchとのインタビューで「今後、Poe上で開発したプライベートボットをAPI経由で利用できるようにする予定」と明言。また、APIのキー管理機能の強化も検討していると語った。 一方で、消費者向けツールも充実。今年初めにリリースされた新機能により、ユーザーは簡単にAIアプリを構築できる。また、サーバーボット、プロンプトボット、画像生成ボット用のテンプレートも提供されている。 現時点では、モデルの選択と使用管理は開発者自身が行う必要がある。ジョーンズ氏は、今後の開発者フィードバックを踏まえ、予算管理機能の導入を検討していると述べた。