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OpenAI、サウジアラビアとインドの投資家と400億ドルの資金調達を協議中

13日前

「ChatGPT」を手掛けている人工知能研究企業、OpenAIが現在、サウジアラビア公共投資基金(PIF)、インドの大手財閥であるリライアンス・インダストリーズ、および既存の投資家であるアブダビ投資グループMGXとの間で、最大400億ドルの巨大融資案件を検討している様子をアメリカのテクノロジー系メディア「The Information」が報じました。これらの投資家は、最低でも数億ドルずつの投資を行うことが予想されています。新たな資金は、モデルの開発や大規模なインフラプロジェクト「スターゲート」推進に使用される予定です。 OpenAIのCEO、サム・アルトマン氏は、今年初めにインド電子情報技術省大臣と会見し、低コストAIエコシステムのインド国内での構築についての議論を行い、更なる協力を探っています。アルトマン氏は今後、同様の議論のため、アブダビ投資グループMGXとの間で資金調達に関して話し合う予定があることを明言しています。それに加え、OpenAIは投資会社CoatueとFounders Fundから各1億ドル以上の資金調達を計画しており、2027年までに更に170億ドルの資金を集める見込みです。これらの資金調達活動は、OpenAIが急拡大フェーズに入っていることを示していると言えます。 一方、この情報が伝えられた1日前、OpenAIは自社の推力となる新たな推論モデル、o3のアップグレード版o3-proの導入を公表しました。o3-proは「現時点で最も力強いAIモデル」であるとのこと。アルトマン氏は、これにより以前のo3モデルよりも高い精度で推論ができると言及し、その性能に大きな期待を寄せています。また、同時にo3モデルのAPI価格の改定も発表してきました。o3モデルの利用単価は、以前の料金の80%値引きを受け、入力トークン1百万回あたり2ドル、出力トークン1百万回あたり8ドルとなり、これはGPT-4.1モデルと同等のコストになりました。しかしo3-proモデルの場合、それぞれの料金は改訂後のo3モデルの10倍に設定されており、1百万回入力トークンと出力トークンごとに20ドルと80ドルとなっています。これらの動きから可以看出、OpenAI은 自身の市場地位をさらに確保するために、新モデルの開発と適切な資金調達戦略を積極的に進める方針であると考えられます。 これらの資金調達を通じて、OpenAIはAI市場でのシェア拡大と研究開発の一層の推進を目指します。特に、リライアンス・インダストリーズとのパートナーシップは、インドのIT産業基盤を活用した新規事業の立ち上げや現地での人材育成など、AI産業全体の生態系形成において重要な役割を果たすと考えられています。OpenAIの取り組みと、新モデルo3-proの性能改善は、将来的なAI技術の進歩に対する大きな期待をもたらしています。一方で、このような急成長により社会におけるAIの役割や影響がますます増しており、「その責任ある発展」が注目を集めています。AIの倫理、安全保障面への注意や規制が今後求められるとの意見も一部識者から提出されています。 なお、OpenAIは2015年にエリック・ホルヴィッツ、ヨシュア・ベンジオ、イルヤ・サツケヴィッチら著名なAI研究者が参画し、非営利団体として設立されました。その後、急速な事業成長に伴い、2019年に利益を追求する子会社「OpenAI LP」を設け、様々な民間投資家からの資金を受けるようになりました。2021年からは「ChatGPT」という大規模言語モデルの研究開発に着手し、2022年に「 ChatGPT」という対話AIサービスを世界に提供を開始。それ以来、急速に成長し、世界中の様々な研究者や企業からの注目を集めています。

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