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エロン・マスク「AIは医師より優れている。自分の仕事も代替される」

1日前

エロン・マスク氏が、人工知能(AI)がすべての仕事、包括して自身の役割も代替すると警告した。8月7日、彼が所有するX(旧Twitter)上で、医療現場でのAI活用を称賛する投稿に反応して発言した。投稿では、がん生存者がChatGPTを活用して医師の判断に疑問を呈し、自身の治療方針を改善した事例が紹介されていた。マスク氏は「AIはすでに大多数の医師よりも優れている。それは正直な真実だ」と述べ、さらに「すべての職業で同じことが起こる。私の仕事も含めて」と強調した。 この発言は、シリコンバレーのトップ層の中でも極めて稀な自己代替の認識であり、SNS上で大きな反響を呼んだ。一部のユーザーは「エロンより優れた人間がいるとは信じられない」と驚きを示した一方で、「AIの未来は素晴らしい。誰もがエロンとリアルタイムでやり取りできる」と前向きな意見も寄せられた。一方で、「結局、すべての人がAIに仕事を持ち、給料をもらうだけになるのだろうか?」という不安の声も上がったが、マスク氏は回答を避けた。 この発言の背景には、AIの急速な進化がある。同日、OpenAIは最新モデル「GPT-5」をリリース。同モデルは、単なる回答者ではなく「積極的な思考パートナー」として、問題を先読みし、質問を投げかけ、文脈に応じた精密な出力を可能にするとしている。特に医療分野での信頼性向上が強調されている。 マスク自身もAI開発に深く関与しており、2年前に設立したxAIは「Grok」やその進化版「SuperGrok」を開発。専門家からは、現時点で最も強力なAIモデルの一つと評価されている。 世界経済フォーラムの「2025年雇用の未来」報告書によると、世界の41%の企業がAI導入により人員削減を計画しており、米国では48%に上る。一方で、77%の企業が従業員のAI活用スキルアップを進め、47%が職務の再配置を検討している。 マスクの発言は、AIが単なる効率化ツールではなく、職業の本質そのものを変える時代の到来を示唆している。もはや「AIに仕事を奪われる」ではなく、「誰もがAIに代替される可能性がある」という現実が、現実味を帯びつつある。

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