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AIスタートアップZingage、1250万ドル調達で家庭内医療を革新

14日前

AIスタートアップ「Zingage」が1250万ドルのシード資金調達を成功させ、家庭内での医療サービスの拡大をめざす。ニューヨークを拠点とする同社は、ホームヘルスケア機関の業務をAIで最適化するツールを開発。創業者であるVictor Hunt氏とDaniel Tian氏は、自身の家族が介護を必要とした経験から、ケア提供の現場における非効率さに気づき、2022年に会社を設立した。Hunt氏は、介護スタッフが安定した収入を得られないことや、機関が手作業で業務を管理していることで、患者が適切なケアを受けられない現状を指摘。その解決策として、AIがバックオフィス業務を自動化する「Zingage Operator」と、介護員の定着を促す「Zingage Perform」の2製品を提供している。 Zingage Operatorは、利用者の受付、スケジューリング、請求、急なシフト対応、訪問記録の管理などをAIが自動処理。Zingage Performは、勤務の増加や長期契約への参加をゲーム感覚で報奨する仕組みで、従業員のモチベーション向上を狙う。同社は現在、14人の社員のうち2/3がエンジニアで、400の介護機関が利用し、合計約5万人のケア提供者が働いている。 資金調達はBessemer Venture Partnersが主導。TQ VenturesやRampの幹部らも参加。同社は、高齢化の進展、家族構造の変化、予防医療の重要性の高まりを背景に、今後10年で医療が家庭へ移行すると予測。Hunt氏は「家庭でのケアにより、入院を減らし、健康状態を改善し、高齢者が安心して自宅で暮らせるようになる」と述べている。他にもAxle Healthなど、AIを活用したホームヘルスケアのスタートアップが相次いで登場しており、この分野の革新が加速している。

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