GPT-5、Altmanが語る「AGIにはまだ遠い」真相
2日前
OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏は、同社がThursdayに発表したGPT-5が人工一般知能(AGI)に到達していないと明言した。AGIとは、人間のように広範な領域で推論・学習・問題解決ができる理論上のAIを指す。アルトマン氏は、GPT-5が「一般的な知能」を持つと認めつつも、AGIの定義に照らして「重要な要素が欠けている」と指摘。その一つとして、モデルが実際の運用中に新しい情報を継続的に学習する能力が欠如している点を挙げた。彼は「AGIには、実際に使われる中で進化し続ける力が不可欠だ」と強調した。 一方で、GPT-5の能力は飛躍的な進歩であると評価。アルトマン氏は、5年前のGPT-3の段階を思い返して「今あるGPT-5は、AGIに至る道の途中で大きな一歩だ」と述べた。OpenAIは9年前に設立された当初から、AGIの実現と人類全体への利益を使命としている。同社の目標は、AGIの開発に加え、それ以上の「スーパーアイテルジェンス」——人間の知能をはるかに超えるAI——の実現も視野に入れている。アルトマン氏は、スーパーアイテルジェンスが科学や技術の革新を飛躍的に加速させ、豊かさと繁栄をもたらす可能性があると説明している。 AGIの定義や到達までの時間については、業界内で議論が続いている。MetaのAI最高責任者であるヤン・レクン氏も、AGIには「数十年」かかると見ている。アルトマン氏も、GPT-5がAGIに近づいたとはいえ、まだその本質的な要素を備えていないと結論づけている。今後の開発において、持続的学習や自律的推論の実現が鍵となるだろう。
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Business Insider