「起業週報:今週の資金調達と法的トラブル」 この週のスタートアップ界隈では、資金調達のニュースが目立ち、法的トラブルも幾つか発生しました。注目のスタートアップたちが着実に成長を続ける一方で、一部の企業では問題も表面化しています。 Cast AI、Lightrun、Supioなど、AIを活用した新興企業が大規模な資金調達を実施。 CaaStleやCanooの法的問題が進行中。CanooのCEOによる資産売却が疑惑に。 Imaguruの創業者が国外に亡命しながら、ワルシャワとマドリードで新たなハブを開設。 毎週金曜日に届くテック系ニュースレター『Startups Weekly』を通じ、世界中の起業活動の最新情報を届けます。ご登録はこちらから。
スタートアップ業界週間リビュー: ドラマや資金調達の動きに注目 今週は、M&AやIPOのニュースは少なかったものの、法的トラブルや資金調達の動きに注目すべきスタートアップがいくつかありました。 法的な動き Truely: 病毒性AI作弊アプリCluey対策として、新製品を立ち上げたスタートアップ。しかし、Cluelyはハードウェア製品で対抗し、検出が難しくなると主張しています。 CaaStle: 研究開発と地図上での拡大のために、1080万ドルのSeries C資金を調達したクラウドAIスタートアップ。 Deel vs. Rippling: DeelがライバルRipplingによる密猟疑惑訴訟の法的手続きを公式に受け入れました。 Canoo: 破産処理中でCEOに資産売却が進行するEVスタートアップに、匿名のロンドン投資家が「不公正な手続き」として停 ventaの請求を行いました。 Imaguru: ベラルーシ最初のスタートアップ・ハブ。創業者が国外に亡命していますが、ワルシャワとマドリードで新しいハブを設立し、欧州の機関の支援を受け継続しています。 新しい資金調達 Lightrun: イスラエルのAIエンコードプラットフォームで、7000万ドルのSeries B資金をアッセルとインサイトパートナーズから調達。 Supio: 法的チーム向けのAI自動化データ収集・分析ツールを開発し、サファイア・ベンチャーズから6000万ドルを募りました。 IXI: 自動ピント合わせ機能を眼鏡に導入するフィンランドのテクノロジースタートアップ。3650万ドルを調達し、商品化に向けて動いています。 Nuvo: 企業間の物理製品購買プラットフォーム運営で、シーキョイキャピタルとスパークキャピタルから3400万ドルのSeries Aを受け取りました。 OmniRetail: ネイジェリアと西アフリカ向けのB2Bイーコマースを促進するスタートアップ。2000万ドルのSeries Aをノーフンドとタイムキャピタルから調達しました。 Craif: AIを活用した初期がん検査ソフトを開発する日本のスタートアップ。2200万ドルのSeries Cを調達し、開発と展開を加速させます。 Near Space Labs: 気球ベースの航空撮影プラットフォームを持つスタートアップ。ボウド・キャピタル・パートナーズから2000万ドルのSeries Bを調達しました。 Glacier: ロボットを活用したリサイクルサービスを提供するスタートアップ。エコシステム・インテグリティ・ファンドから1600万ドルを調達しました。 Kintsugi: セールストックスタートアップで、税務テクノロジー企業Vertexから1500万ドルを調達し、バリュエーションは1億5000万ドルに上昇しました。 Hoofprint Biome: 家畜のメタン排出を削減するため、微生物の環境を改善する技術を開発し、SOSVから1500万ドルを調達しました。 Volution: 財務テックやAI、SaaS分野への投資を行う英ヴォリューションが、1億ドルの新たな基金を起ち上げました。 EWOR: ヨーロッパの起業家向けプラットフォームが、ハリー・ステバングのプロジェクト・ヨーロッパと競う「Founder Fellowship」を6800万ドルで始動しました。 ユニコーンへの道 Clued up: Truelyのような製品でAI作弊に対応する一方、Cluey自体はハードウェア製品で対抗し、より検出が難しくなる可能性があります。 業界関係者の見解 Ali Partovi氏は、ハーバード大学出身のイラン生まれの投資家で、複数のスタートアップの創業と成功退出、そしてテックギガンタからの早期投資で知られています。現在、設立8年目のベンチャーファームNeoの共同創業者兼CEOを務めており、「自動ピント合わせ眼鏡」を手掛けるIXIの投資も含め、同ファームの早期ファンドは非常に好調な成績を収めています。 Anna Heim氏は、テッククランチのフリーランスReporterであり、AI、フィンテック、SaaS、および世界のベンチャーキャピタルトレンドに関連する多様なテーマをカバーしています。2025年には、特に防衛、セキュリティ、レジリエンスターテクの台頭に焦点を当て、欧州のスタートアップシーンを取り上げる予定です。 まとめ 今週のスタートアップ業界は、資金調達や法的トラブルを中心に様々な動きが見られました。特筆すべきは、AIの応用範囲が広がっていることです。 eyeXのIXIやクラウドAIのCast AI、初期がん検出のCraifなど、新しい技術が着実に進歩しています。業界では、ネガティブな側面である不正や訴訟の話題も少なくなかったものの、投資家や欧州の機関が積極的に新的挑戦を支援している点が注目されます。
