REI SuperがSS&Cに年金管理業務を委託
主な要約 米国の金融テクノロジー企業SS&C Technologies Holdings, Inc.(NASDAQ: SSNC)が、オーストラリアの不動産業界向け年金基金REI Super(以下、REI)との長期契約締結を発表した。REIは競争入札を通じて、SS&Cを選択した。REIはオーストラリア全国の24,000人のメンバーにサービスを提供しており、SS&Cのグローバル投資家のディストリビューションソリューション(Global Investor & Distribution Solutions、以下GIDS)によって、年金管理サービスおよび効率化された運用支援を受ける。 REI SuperのCEO、ジャロッド・コイスは、「我々はオーストラリア最古の年金基金の一つであり、メンバーへのサービスが常に最優先であり続けました」と述べた。「SS&Cの豊富な経験と革新的なテクノロジーが、我々がメンバーに最高のニーズを満たすための理想的な運用パートナーであることを示しています」。 SS&C TechnologiesのGIDSオーストラリア担当責任者ショーン・マッケナは、このパートナーシップに対する期待を述べ、「年金市場が成長し、規制の変更が頻繁となっている中、信頼できる敏捷なパートナーを持つことがますます重要になっています。私たちSS&Cは、REI Superのメンバーが一貫性のある、スムーズかつ質の高い管理体験を得られるよう、REIと共に緊密に協力していくつもりです」と話している。 SS&Cは2025年までに、オーストラリアの年金基金メンバーと富裕層顧客合わせて160万人以上にサービスを提供し、彼らの1800億オーストラリアドル(AUD)の資産を管理する予定である。これを達成するため、2023年第2四半期には地元での能力拡大と増員、そして拠点の増設を計画しており、2023年第3四半期にはオーストラリアの従業員数が2,000人にも及ぶ見込みである。これは、SS&Cがオーストラリアの年金基金管理分野で首位を目指すというコミットメントを示している。 背景の補足 REI Superは1975年に不動産業者が自らのために設立したもので、50年以上にわたってメンバーとその雇用主に対してカスタマイズされたサービスと堅実な投資パフォーマンスを提供してきました。REIは不動産業界に特化し、年金・退職金の総合的なソリューション、保険商品、財務アドバイザリーといった幅広いサービスを24,000人以上のオーストラリア人に提供しています。 SS&C Technologiesは1986年に設立され、本社をコネチカット州ウィンザーに置く世界的ソフトウェアとサービスプロバイダーです。金融サービスとヘルスケア分野に特化し、22,000以上の組織が世界中でSS&Cの専門性、グローバルな範囲、およびテクノロジーの高性能を信頼しています。今回のREIとの契約は、SS&Cのオーストラリア市場における成長戦略の一環であり、地域の需要増加に対応するための継続的な投資の一部となっています。 専門家や業界からは、テクノロジーと人的リソースを組み合わせたSS&Cのアプローチが高く評価されており、REIのような成熟した年金基金が更なるデジタル化と効率化を進める上で重要な支援役になると期待されています。この提携により、REIの運営がより円滑になり、メンバーへのサービス向上に大きく寄与すると考えられています。また、SS&Cの投資によって業界全体の基盤も強化され、オーストラリアの年金市場の発展に寄与する可能性が高いと指摘されています。