OM1、神経疾患ネットワークに50万患者を追加し、リアルワールドエビデンスの加速へ

OM1、神経内科分野のリアルワールドデータネットワークに50万人の患者を追加、臨床研究の加速に貢献 ボストン—（ビジネスワイヤー）—医療・ライフサイエンス分野におけるリアルワールドエビデンス（RWE）生成とAI駆動型インサイトをリードするOM1は、神経内科専門ネットワークの拡大を発表した。今回の拡充により、同ネットワークに含まれる患者数は300万人以上に達し、電子カルテや専門医の診療記録を含む、世界有数の臨床的豊富性を持つ神経内科データリソースとなった。 この拡充により、アルツハイマー病、多発性硬化症、パーキンソン病の各疾患に関するOM1のPremiOM™データセットが大幅に強化された。また、片頭痛や筋萎縮性側索硬化症（ALS）といった重要疾患のデータも増加し、多様な神経疾患研究に向けた基盤が整った。 提供されるデータは、構造化・非構造化の臨床情報、医療・薬剤請求データ、AIで構造化されたアウトカムデータを統合しており、業界をリードするAIモデルを活用することで、疾患の進行や治療反応、個別化医療への洞察を迅速かつ詳細に提供する。 OM1の臨床最高責任者兼神経科学部門マネージングディレクターであるカール・マルチ博士は、「300万人を超える患者データへの拡充は、神経内科患者の治療成果向上に向けた重要な節目」と強調。「深い臨床データと高度なAIを統合することで、研究者や医療提供者は疾患の進行や治療反応の新たな知見を明らかにし、複雑な神経疾患に対するよりパーソナライズされたケアを実現できる」と述べた。 また、OM1の神経内科ネットワークは、プライマリケア（2200万人以上）や精神健康（600万人以上）といった他の専門ネットワークとも連携しており、患者の早期症状から診断、継続的治療に至るまでの包括的なケア経路を把握できる。これにより、研究者らはより包括的かつ影響力のある研究を実施できる。 世界保健機関（WHO）によると、神経疾患は世界で最も多くの障害を引き起こす原因であり、2番目に死亡原因が多い。こうした状況に鑑み、高品質なリアルワールドデータの活用は、医療の革新と治療開発にとって不可欠である。 OM1は、次世代AIプラットフォームと長期にわたる豊富なデータ、世界的な専門的知見を基盤に、ライフサイエンス企業や医療機関が神経内科分野の発見・エビデンス生成・個別化医療を加速できる環境を提供している。