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Trunk Tools、4000万ドルを調達した建設AIスタートアップ

6日前

米国ニューヨークに拠点を置くスタートアップ「Trunk Tools」は、建設業界向けのAIツールを開発し、4000万ドルの資金調達に成功した。同社は、建設業界の非構造化データ(文書、図面、スケジュールなど)を構造化データに変換し、AIに処理させることで、現場の作業員が日常の言葉で質問できるようにしている。例えば、「このドアには電気が必要か?」といった質問に、AIが回答とその根拠を提示する。CEOのサラ・ブッカーナー氏は、このサービスを「現場用のChatGPT」と表現した。 過去18か月間で、同社はスケジューリングやプロジェクト管理などの作業をAIが自動で行うエージェントをリリース。一般向けのAIでは処理が難しい建設業のデータに対応するため、独自の大規模言語モデルを構築したと語る。同社の顧客には、Suffolk ConstructionやGilbane、DPR Constructionなど大手建設企業が含まれる。 ブッカーナー氏は、12歳の頃にオーストリアの小さな村で父と一緒に木工を始めた経験から建設業界に進出し、安全アプリの開発や、civil engineeringとデータ科学の博士号を取得。Trunk Toolsは、AIの導入をスムーズに進めるため、顧客企業にAI専門家を配置し、内部で変化を促す取り組みを採用している。これは、Palantirの前線エンジニア派遣に似た戦略だ。 今回の4000万ドルのシリーズBラウンドは、インサイト・パートナーズが主導し、リッドポイント・ベンチャーやインノベーション・エンデavorsなども参加。これにより、同社の累計資金調達額は7000万ドルに達した。調達資金の約半分は製品開発、残りは市場拡大に充てる予定。

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