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AMDのAIアクセラレータ市場予測:2023年から2028年にかけて600億ドル超へ成長か

3日前

AMD CEO リサ・スーによるデータセンターAI加速器市場の予測が次々と更新され、その動向が注目を集めています。スーは2023年6月、データセンターアクセラレイタ市場(GPU、FPGA他)が2023年の300億ドルから2027年に1500億ドル以上に成長し、CAGRが50%以上の見通しを示しました。当時は合理的だと評価されていましたが、2023年末に「Antares」MI300シリーズが発売され、GenAIブームが再燃したため、市場予想も再評価されることになりました。 翌2024年1月、スーはAIアクセラレイターの売上が2023年に50%増加し、450億ドルになると予測。さらに2027年に4000億ドルまで急上昇するとして、CAGRを70%以上と修正しました。しかし、同年10月には2028年までの予測を出して、CAGRを60%以上とし、売上高は6000億ドル近くなると発表しました。 これらの更新において、スーはAI推論市場が訓練市場を超えると指摘。新規用途の増加や推論モデルの進化を受け、推論市場が年間80%以上のCAGRで成長し、2026年に訓練市場を抜くと予測しています。高性能GPUが推論市場の主力になるとの期待もあります。また、2026年には大企業がより安価なオプションを待っている可能性があることも示唆されています。 我々が試算した結果、2028年のAIアクセラレイタ市場はGartnerの予想(5890億ドルの全データセンター設備投資の一部)を大きく上回る1兆1300億ドルになりそうです。一方、AMDは2025年の市場シェア獲得に苦戦するとみられますが、将来的に徐々に改善されると予想されます。2026年には7.5%、2027年には10%、2028年には15%のシェアを得ることができれば、AMDの2028年の売り上げは900億ドルになる可能性があります。これは2024年の全売上(239億ドル)の4倍近くに相当します。 業界関係者からは、スーの発言が市場への自信と未来への展望を示していると評価されています。なお、AMDは2023年にデータセンターアクセラレイタ市場で見事な予測を出したことで、その業績と市場動向の読解力が称賛されています。今後の成長戦略や製品開発に注目が集まっています。

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