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「Sesh」が$500万のシードラウンドを獲得:モバイルウォレットを活用したアーティストとファンの新たな接続方法

15日前

音楽スタートアップ企業のSeshが9月に500万ドルのシードラウンドで資金調達を成功させたことで、アーティストとファンを直接結びつける新たなプラットフォームが誕生した。共同創業者であるPepe del Río(CEO)、Iñigo-Hubertus Bunzl Pelayo(COO)、María José Guzman(CMO)、そしてAndrés Fajardo(CPTO)が率いるSeshは、アーティストがソーシャルメディアに依存せずにファンとの関係を深める手段を取り入れている。 Seshの核心は、アーティストにとって直感的に使いやすく、ファンのデータ管理機能を提供するモバイルアプリケーションである。ユーザーがアーティストをフォローすると、年齢、所在地、メールアドレスなどの個人情報を提供し、アルバムリリースやその他のコンテンツの通知、ライブセッションでのチャット機能、ならびにiOS やAndroidのデジタルウォレットに保存されるアーティストの「ファンカード」を受け取ることができる。ファンカードは、コンサートチケットなどを管理するためにファンが既に使い慣れているモバイルウォレットを利用して、アーティストからの最新情報をプッシュ通知形式で受け取ることが可能だ。 現在、SeshにはAnitta、Sofia Reyes、Black Eyed Peasといった人気ポップスターたちが参加している。ビジネスモデルとしては、アーティストおよびそのチームに対して月額料金を収め、将来的にはアプリ内でのファンの取引から利益を得る予定だ。 Seshは競合他社の多いファンコミュニティプラットフォーム市場において、「ファンカード」を武器として投資家からの支持を得た。多くのアーティストがTikTokなどに苦手意識を持つ中、Seshはアーティストが自分のファンとより深い関係を築くことや、データ分析を通じてファンベースから収益を上げる機会を提供することを目指している。また、Seshの創業者らはAIの活用により、チームを必要最低限に抑えることの重要性を強調している。 Seshは音楽業界だけでなく、 Creator Economy(クリエイター経済)全体への潜在的な可能性を秘めたプラットフォームであると主張し、その成長戦略として、コミュニティアプリの領域における「隠れた秘密」を目指す姿勢を持ち続けている。共同創業者は、同社が提供するサービスが業界に大きな波及効果をもたらすと自信を見せている。この革新的なアプローチとデータドリブンの方針は、音楽関連企業だけではなく、広範な技術領域からの関心を引き付けている。

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