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Haleon、SalesforceのAI搭載クラウドを導入し、薬局や医療従事者とのエンゲージメントを強化

5日前

Haleon plc(LSE/NYSE: HLN)とSalesforce(NYSE: CRM)は、世界の薬局や医療従事者とのより効果的な連携を実現するため、AI駆動の顧客関係管理(CRM)技術の共同導入を発表した。Haleonは、消費者健康分野のグローバルリーダーとして、口腔ケア、ビタミン・サプリメント、鎮痛、呼吸器・消化器健康、治療性スキンケアなど6つのカテゴリーにわたり、Advil、Centrum、Sensodyne、Voltarenなど歴史あるブランドを展開している。今回、同社はSalesforceの「Life Sciences Cloud for Customer Engagement」「Data Cloud」「Agentforce」を採用し、世界4500人以上の販売チームを支援する。このAIプラットフォームにより、販売担当者は日常的な事務作業から解放され、消費者の人口統計、購買傾向、販売促進データといったインサイトに基づいた意思決定が可能になる。結果として、薬剤師や医療専門家に対するカスタマイズ型のビジネス提案や、より質の高いサポートが実現される。 さらに、HaleonはSalesforceの生命科学向けソリューション開発において「設計パートナー」として参加。この役割を通じて、グローバルな小売・オンラインチャネルにおける製品供給、有効期限管理、プロモーション戦略、在庫管理といった業界特有のニーズを反映した機能の開発に貢献する。この協働は、個別カスタマイズを必要とせずに高度な業務効率化を実現する基盤を築くもので、2026年10月には「注文管理機能」がLife Sciences Cloudに追加される予定だ。 Haleonのデジタル・テクノロジー統括責任者であるクレア・ディクソン氏は、「AIとデータに基づく洞察により、薬剤師や医療従事者がより効率的に、数百万の消費者に質の高い日常健康サービスを届けられる」と強調。また、自社の実務経験を活かしてプラットフォームの進化に影響を与えることへの期待も示した。Salesforce生命科学部門マネージャーのフランク・デフェシェ氏も、「Haleonの参加により、リアルタイムの洞察と信頼性の高いAI技術で、消費者健康業界の顧客との関係構築のあり方が根本的に変わる」と評価。同社は、AIと人間の協働を推進する「Agentforce」を活用し、製薬・医療テック企業の健康成果の向上を支援する取り組みを継続する。この提携は、AIを活用した健康ケアの未来を描く重要な一歩と位置づけられている。

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