医療AI専門家・シンモン・コットン氏がMedXの戦略アドバイザーに就任、AI診断技術の強化へ
メドエックス・ヘルス(MedX Health Corp.、TSXV: MDX)は、医療機器分野の先駆的イノベーターで、SIAscopy®の共同開発者であるサイモン・ド・コットン博士を戦略顧問に任命したと発表した。本件はオンタリオ州ミシサガを拠点とする同社が、テレ皮膚科および非侵襲的皮膚解析分野で世界的なリーダーとしての地位を強化する動きの一環である。 コットン博士は、工学、生物学、計算科学の交差点で活躍する医療技術の専門家で、現在は主要テクノロジー機関のライフサイエンス部門責任者を務めている。彼は、皮膚内のメラニン、ヘモグロビン、コラーゲンを同時に非侵襲的に測定できる世界初の技術として知られる「スペクトロフォトメトリック・イントラカチニュス分析(SIAscopy®)」の科学的基盤を構築した人物の一人。当初、ドクター・ポール・マッツ氏と共にこの技術の開発・定式化に貢献し、臨床現場での採用を可能にした。 今回の任命により、コットン博士はMedXのAIと製品開発戦略に貢献。SIAscopy®が生み出す豊富な画像データを活用したAI解析モデルの強化に向け、計算生物学、デバイス設計、臨床応用の知見を提供する。同社が目指すのは、AIを活用した皮膚がん早期発見の精度向上と、グローバル展開におけるスケーラビリティの実現である。 コットン博士は「SIAscopyの初期開発に携わった経験を活かし、AIがテレ皮膚科を変革する今、MedXが持つ貴重な画像データベースとDermSecure®プラットフォームを活用して、世界中の皮膚がん早期発見を支援したい」と意気込みを語った。 メドエックスのジョン・ゲヴィッサーCEOも「コットン博士のSIAscopy開発への貢献は、当社のテレ皮膚科プラットフォームの基盤を築いたもの。AI戦略と医療機器開発の専門性を兼ね備えた彼の指導が、当社の皮膚光学と機械学習分野でのリーダーシップをさらに強化する」と評価した。 MedXは、カナダ、米国、オーストラリア、英国、EUなど38カ国で承認を受け、SIAscopy®技術を統合したDermSecure®プラットフォームを通じ、皮膚病変の迅速な診断と遠隔医療を提供している。