免疫療法反応の早期検出に Guardant Reveal 有効性を確認——多臓器がんで非侵襲モニタリングの可能性示す
Guardant Health(ガーダント・ヘルス)は、米国カリフォルニア州パロアルトで、Parker Institute for Cancer Immunotherapy(PICI)と共同で行ったRADIOHEAD研究の結果を発表した。この研究では、がん治療における免疫療法の反応を早期に検出できる「Guardant Reveal」の有効性が確認された。研究結果は、米国がん研究協会(AACR)の学術誌『Cancer Research Communications』に掲載された。 研究では、500人以上の進行がん患者を対象に、血液を用いたモニタリング技術が免疫療法の反応をどれだけ正確かつ速く予測できるかを検証した。その結果、Guardant Revealは、標準的な検査方法よりも3か月以上、中には4か月以上も早く、免疫療法に反応しない患者を識別できることが分かった。この技術は、がんの分子レベルでの連続的なモニタリングが医師や患者にとって価値があることを示している。 Guardant Healthの医療責任者Craig Eagle医師は、「この研究は、免疫療法を受けている患者の反応を評価する方法に革命をもたらす可能性がある」と語っている。また、PICIのTarak Mody博士は、「この研究は、最新の技術を臨床現場に導入し、治療法の開発を加速するという同機関の使命を示している」とコメントした。 RADIOHEAD研究は、免疫療法を受けていない患者を対象とした、全がん種にわたる前向きなコホート研究で、1,070人の患者が参加。49の米国地域のがん治療施設で行われ、3,700以上の血液サンプルが収集された。このデータは、多様なオミクス解析と臨床データを統合し、免疫療法の反応・抵抗・副作用のメカニズムを深く理解するための貴重な資料となる。 Guardant Healthは、がんの早期発見や再発モニタリング、治療選択など、がん治療のあらゆる段階で患者の結果を改善するための精密医療を推進している。