イタリアがメタのWhatsAppAIチャットボット統合を独占禁止調査へ

イタリアの独占禁止当局は、メタがユーザーの同意を得ず、WhatsAppに自社のAIアシスタント「Meta AI」を統合したことをめぐり、欧州連合（EU）の独占禁止法違反の疑いがあると発表した。当局は、同機能の導入が、メタが保有するプラットフォームの市場支配力を不当に強化し、競合企業の参入を阻害する可能性があると指摘。特に、WhatsAppの広範なユーザー基盤を活用してAIサービスを強制的に拡大している点が問題視されている。メタは、AI機能の導入にあたってユーザーの明示的同意を求めていないとされ、これが規制違反に当たる可能性があるとしている。今回の調査は、EU全体で進むデジタル市場の公正性確保の一環であり、同様の懸念がドイツやフランスでも提起されている。メタは現在、調査に対応する準備を進めている。