AevaとLGインノテック、次世代センシング技術の共同開発を開始

米国カリフォルニア州マウンテンビューと韓国ソウルに本社を置くAeva（ナスダック：AEVA）は、LG Innotek（LGグループの子会社）と戦略的協力関係を結ぶことを発表した。この包括的な提携には、LG InnotekがAevaに対して最大で約5000万ドルを戦略的投資として行う内容が含まれており、新製品開発への非流出型投資や生産能力の拡充にもつながる。この協力により、Aevaの次世代「周辺認識プラットフォーム」であるFMCW（周波数変調連続波）技術が、自動車、産業自動化、ロボティクス、消費者デバイスなど幅広い分野での商業化が加速される見込みだ。 LG InnotekのCEOであるムン・ヒクスー氏は、「この提携を通じて、Aevaと共同で次世代LiDAR市場をリードする存在となることが目標だ」と語り、LiDAR製品ラインナップの拡充と、今後のモビリティソリューションの提供を通じたグローバル市場での地位強化を強調した。AevaのCEOであるソレイヒアン氏も、「FMCW技術が今後のセンシングと認識技術の主流となることが認知されている」とし、提携を通じてさまざまな分野での機械の認識能力向上が可能になると語っている。 この協力により、AevaのFMCWセンサー技術とLG Innotekのグローバルな規模、製造ノウハウが組み合わさり、新しいセンシングと認識ソリューションの開発が進む。自動車分野では、LG InnotekがAevaの「Aeva Atlas™ Ultra 4D LiDARセンサー」を製造・供給し、世界の主要自動車メーカーとの開発プロジェクトにも関与する。産業自動化やロボティクス、消費者デバイス分野でも、FMCW技術を活用した新製品開発が進む予定だ。 7月31日に開催される「Aeva Day」では、LG Innotekのトップ管理職がAevaの共同創業者とともに、提携の詳細について語る予定。Aevaは、次世代の周辺認識技術を自動運転や産業ロボット、消費者電子機器などに応用し、より正確で安全な意思決定を可能にすることを目指している。