HyperAIHyperAI

Command Palette

Search for a command to run...

AIと遺伝子治療で腎臓病を逆転へ Nephrogen、TechCrunch Disrupt 2025で注目集める

スタンフォード大学で計算生物学の修士課程を修めながら、腎臓病研究に従事していたデメトリ・マキシム氏は、7歳の頃に母親が腎不全に陥り、透析治療を必要とする姿を目の当たりにした。2年後に母親は腎移植を受け、一時的に健康を取り戻したが、その病気が遺伝性であることが判明。マキシム氏自身も多発性嚢胞腎臓症(PKD)を遺伝していた。米国では約7人に1人が慢性腎臓病(CKD)を抱え、そのうち約10%が遺伝的要因によるものとされている。 2021年、ネイチャー誌がマウスでのPKDの遺伝子治療による逆転を報告したことで、マキシム氏は「救いの道がある」と確信。しかし、遺伝子治療薬を正確な腎臓細胞まで届ける方法が大きな課題だった。これを解決すべく、2022年にナーフロゲン(Nephrogen)を設立。AIを活用した高精度スクリーニング技術と、腎臓特異的な薬物送達システムの開発を進め、FDA承認済みの送達システムと比べて100倍以上の効率性を達成したと報告している。 ナーフロゲンは、2025年のTechCrunch Disruptのスタートアップ・バトルフィールド20選に選出された。今後、独自開発した送達システムと治療薬を用いた臨床試験を2027年に開始する予定。そのため、400万ドルのシードラウンドを実施中。マキシム氏自身も、自らの病気を治す可能性を秘めた臨床試験に参加する意向を示しており、「背中の痛み、頻回な病院通い、効果の薄い薬による副作用――すべてが日常。この治療が成功すれば、私は完治できる」と語っている。 この技術が実現すれば、遺伝性腎臓病の根本的治療に革命をもたらす可能性がある。2025年10月27日~29日にサンフランシスコで開催されるTechCrunch Disruptでは、ナーフロゲンのプレゼンテーションや、他多数のスタートアップの発表、実践的なワークショップが予定されている。

関連リンク