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アルバニア、AIチャットボットを「腐敗対策大臣」に任命

アルバニアがAIチャットボット「ディエラ(Diella)」を新設の「腐敗防止大臣」として任命した。ディエラはアルバニア語で「太陽」を意味し、2024年1月に導入された政府向け仮想アシスタントとして、当初は国民が電子政府サービス「e-アルバニア」を活用する際のサポートを担っていた。同チャットボットはOpenAIの大規模言語モデルとMicrosoftのAzureクラウドプラットフォームを基盤として構築されており、当初は情報提供や手続きの案内が主な役割だった。 しかし、アルバニアのエディ・ラマ首相はこのほど、ディエラを「物理的に存在しない初の閣僚」として、政府契約の公正な執行を担う新役職に任命したと発表。首相は「公共入札が100%腐敗のない状態になる国をつくる」と語り、すべての政府契約の決定権を ministries(省庁)から取り上げ、ディエラに一元的に委ねると明言した。同AIは「公共調達の奉仕者」と位置づけられ、民間企業の提案を一括で審査し、実績や能力に基づいて契約を付与する役割を果たす。 アルバニアは2009年からEU加盟を目指しており、腐敗問題は長年の課題としてEUから厳しく指摘されてきた。近年、裁判官や検察官の犯罪関与者排除を含む法整備が進み、改善の兆しが見られるが、依然として透明性の向上が求められている。こうした背景で、AIを用いた入札管理は、人為的な偏見や腐敗のリスクを軽減する可能性があるとされる。実際、研究ではAIが入札の不正検出やマネーロンダリング対策に有効に活用できることが示されている。 ただし、AI自体は訓練データに依存しており、偏見や誤りを内包する可能性がある。また、誰がAIを運用し、どのような基準で判断を下すかが極めて重要である。権力は腐敗を誘発するため、ディエラが本当に「公正な判断」を実現できるかは、その運用の透明性と監視体制にかかっている。今後の動向が注目される。

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