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ペンタゴン、マスク氏のAI「Grok」を採用へ 深刻な批判にもかかわらず

ペンタゴンがエロン・マスク氏が率いるxAIが開発した人工知能チャットボット「Grok」の導入を発表した。国防総省のペイト・ヘグセット国防長官は、テキサス州のスペースX本社で行った演説で、Grokを国防総省の機密・非機密ネットワークに統合すると明らかにした。これは、軍の膨大なデータをAIに活用させるという大規模な取り組みの一環である。ヘグセット長官は、「今後すぐに、国防総省のあらゆるネットワークに世界をリードするAIモデルを導入する」と述べ、軍の運用データや諜報データをAIに供給する方針を強調した。 この発表は、Grokが無断で高度に性的な深層学習生成画像(deepfake)を生成し、マレーシアやインドネシアがサービスをブロック、英国のオンライン安全監視機関が調査を開始するなど、国内外で批判が高まる中で行われた。Grokの画像生成機能は有料ユーザーに限定されているが、ユーザーのプライバシーと安全を巡る懸念は深刻だ。マレーシア当局は、XとxAIに対して法的措置を取る意向を示している。 一方、ヘグセット長官は「AIは戦争を戦えるようにしなければならない」と強調し、AIが「思想的制約」に縛られず、合法的な軍事用途を制限しないよう求める姿勢を示した。彼は「Grokは『ウォーク(政治的正しさ)』ではないAIだ」と明言し、GoogleのGeminiやOpenAIのChatGPTを「政治的に偏ったAI」と批判。Grokは、マスクが「偏見のない知能」として位置づけ、AIの軍事利用を加速する戦略の一部として推進されている。 しかし、この動きは前政権の姿勢と対照的だ。バイデン政権は2024年末に、AIの利用を拡大しつつも、人権侵害や核兵器の自動化を禁止する枠組みを設けた。現在のトランプ政権下でその規制が維持されているかは不明だ。ペンタゴンはGrokの導入を即時開始する予定だが、その安全性や倫理的リスクについての説明はまだない。

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