OpenAI、年間200億ドルの売上見込みと1.4兆ドル規模のデータセンター投資計画を発表
OpenAIのサム・オルトマンCEOは、2025年5月14日、X(旧Twitter)に長文の投稿を掲載し、同社の財務状況と今後の戦略を明確にした。同社は2025年末までに年間収益の「200億ドル(約3兆円)」のランレートを達成する見通しであり、2030年までに「数百億ドル」規模に拡大すると予想している。また、今後8年間で約1兆4000億ドルのデータセンター投資計画を進めており、この金額はAIインフラの拡大に向けた大規模な戦略的投資を示している。 この発表は、同社CFOが政府支援ローンについて発言した後に撤回した件を受けてのものだったが、オルトマンCEOはその背景に加え、将来的な収益源の多角化を明言した。主な戦略として、企業向けの新サービス、消費者向けデバイス、ロボティクス、そして科学分野への進出を挙げた。特に、5月にジョニー・アイヴ氏の企業ioを買収し、手のひらサイズのAIデバイスの開発を進めることが明らかになっている。また、同社VPのケビン・ウィル氏が数か月前に発表した「OpenAI for Science」も、科学技術の進展を加速する新たなビジネス領域として位置づけられている。 さらに、オルトマン氏は「AIクラウド」の提供も視野に入れていると述べ、「他の企業や個人にコンピューティング能力を直接販売する方法を検討している」と説明。これは、自社のデータセンター網をまだ保有していない同社にとって、野心的な展開である。将来的には、株式の増資や債務負担の拡大を通じて資金調達を継続する可能性も示唆された。 この発表は、OpenAIがAIインフラの構築とサービスの多様化を同時に推進する、実質的なビジネスモデルの成熟を示している。企業規模と資金力の拡大を背景に、同社は今後、AI技術の提供だけでなく、インフラ提供者としても市場に影響を与える可能性を秘めている。
