AIブームでGoogleが3兆ドル市場価値達成、AI関連株の急騰とバブル懸念が渦巻く
Googleの親会社であるアルファベットが、市場評価額3兆ドルを達成し、史上4社目の達成者となった。この快挙は、わずか4%の株価上昇で実現した。この3兆ドルクラブに加わった企業はすべて、人工知能(AI)への投資関心の高まりを背景に成長したテック大手——Nvidia、Microsoft、Apple——と一致している。特に、AI関連の注目が集まる中、アルファベットは米連邦裁判所がChromeの独占状態を維持してもよいと判断したことを受け、株価が上昇。裁判所は、生成AIが将来的にGoogleの市場支配を脅かす可能性があると指摘したため、同社はAIを検索エンジンに統合し、自社AIチャットボット「Gemini」の開発に巨額の資金を投じている。 その成果が実を結び、GeminiはAppleの無料アプリランキングで首位に立ち、OpenAIのChatGPTを追い抜いた。このAIブームは、市場の評価を押し上げる要因となっており、NvidiaはAI半導体の独占的地位により4兆ドルの評価額を達成。Microsoftもクラウドサービス「Azure」の好業績を背景に、同額を一時的に突破。OracleもAI関連契約の見通しにより株価が42%上昇し、会長のラリー・エリソンが世界一の富豪となった。 しかし、こうした急成長に警鐘が鳴っている。OpenAIのサム・アルトマンCEOは「投資家がAIに過剰に期待している」と指摘。MITの調査では、企業が導入するAIのパイロットプロジェクトのうち、実際の収益向上につながったのは10%未満にとどまる。米国国勢調査局の最新データも、AIの採用が一部で減少傾向にあることを示している。 経済学者たちは、AIブームが「1999年のドットコムバブル」以上の危険性をはらんでいると警告。連邦準備制度(Fed)の研究では、投資がAIの実力に見合わなければ、経済に深刻な打撃を与える可能性があると指摘。AIの成長が実態を伴わない場合、市場の急落や経済への悪影響が懸念される。AIの真の価値と市場の過熱がどこまで一致するか——今後の展開が注目される。
