AIがポリウレタンを分解する新規酵素を発見、12時間で発泡材を再利用可能化学物質に変換
米国マサチューセス工科大学(MIT)の研究チームが、人工知能(AI)を活用して新しい酵素を発見し、ポリウレタンの分解に成功した。この酵素は、わずか12時間で発泡スチロールのようなポリウレタン素材を分解し、再利用可能な化学物質に変換できる。研究では、深層学習に基づくニューラルネットワークが、自然界に存在する数千もの酵素候補の中から、ポリウレタンを効率的に分解できる可能性のある構造を迅速に特定した。このAIが選んだ酵素は、従来の酵素よりも分解速度が約100倍速く、かつ安定性も高いことが確認された。研究チームは、この成果をもとに、廃棄物処理やリサイクル技術の革新を目指しており、環境負荷の低減に貢献する可能性が期待されている。今回の発見は、AIと生物学の融合が、持続可能な材料科学の分野で実用的な解決策を生み出す可能性を示す重要な一歩と評価されている。
