ソラナ共同創業者、エージェント型コーディングに傾倒「AIに開発を任せられる時代に」
ソラナ共同創業者のアナトリー・ヤコヴェンコ氏は、エージェント型コーディング(agentic coding)の活用に強く前向きだ。ソフトウェア開発の現場において、AIによる自動化が大きな変化をもたらしている中、ヤコヴェンコ氏は自身もその恩恵を強く実感していると語った。テッククランチ・ディスラプトでのスピーチで、彼は15年以上にわたる開発経験を持つ専門家として、AIが自身の生産性を劇的に高めたと述べた。「AIは、熟練者にとって非常に強力な生産性向上ツールです。今ではクレードがコードを生成している様子をただ眺めているだけで、それが軌道から逸れ始めるかどうか、嗅ぎ分けることができるくらいです」と語った。 彼は会議中に注意力を欠く場合も、「クレードの動きを見守っているから」と説明。開発プロセスにおいて、自身が中心的役割を果たすのではなく、AIに任せる姿勢を取っていることを明らかにした。 ヤコヴェンコ氏が率いるソラナは、今年、他の多くの暗号資産が苦戦する中で顕著な成功を収めている。同社は今月、年間28.5億ドルの収益を発表。主に暗号資産取引プラットフォームの活用によるもので、その背景には、金融業界の広範な受容が挙げられる。ヤコヴェンコ氏は「バックオフィスの金融関係者は、実際、暗号資産を非常に早く理解している。彼らは決済リスクや銀行リスクに常に直面しているからだ」と指摘した。 さらに注目されたのは、ソラナ基盤上に上場した初のETF(証券型ETF)の登場。ビットワイズが運営するこのETFは、上場直後に約7000万ドルの資金流入を記録。市場の注目を示した。 一方で、ソラナは「トランプコイン」など、政治的関与が指摘されるトークンの発行を許容しており、批判も根強い。トランプコインは推定3.5億ドル相当の資金をトランプ氏に送金し、その背景には高額な大統領の特赦(ジスティン・サンやチェンペング・チョウへの特赦)と関連づけられる。しかし、ヤコヴェンコ氏は、ソラナがオープンプロトコルである以上、発行されたトークンの管理には直接的な制御権がないと説明。「トランプコインやファートコインのリンクをメールで送ることも、プロトコルとしての技術的実現は可能」と語り、中立性を貫く立場を明確にした。
