ディズニー、社内AI活用を加速「DisneyGPT」に加え「Jarvis」開発中
ディズニーカンパニーは、OpenAIとの10億ドル級の提携に加え、社内にAIを積極的に導入している。2023年秋以降、従業員にマイクロソフトのCopilotやアマゾンのQ Developerを提供し、今後は企業版ChatGPTの利用も可能になる。また、社内向けに「DisneyGPT」というチャットボットを導入。4人の従業員が確認したところ、ITサポートチケット作成や社員リストの確認、プロジェクトの財務分析など、業務効率化に活用されている。10月にベータ版が公開され、「創造の魔法を解放するパートナー」と位置づけられた。12月にはExcelやPowerPointファイルのアップロード機能も追加され、テーマ別にウォルト・ディズニーの名言を分類したコンテンツも搭載されている。 さらに、映画『アイアンマン』のAIアシスタント「J.A.R.V.I.S.」にちなんで名付けられた「Jarvis」という、タスクを自動で遂行する「エージェント型AI」の開発も進んでおり、高級幹部は「まだ完成しておらず、初期段階」と説明している。 一方で、3人の従業員がAIの導入に懸念を示し、人間の仕事の代替や雇用不安を指摘。AIは誤りを起こし、人間ならではの「個性」や「創造性」を備えていないと強調した。企業側は「人間が創造の原動力であり続ける」と明言。内部ポリシーでは「責任ある人間中心のAI利用」を掲げ、技術革新と人間の創造性の融合を重視している。 一部の従業員は、公式ツールより「AnthropicのClaude」などの非公式AIの方が効果的だと語り、ESPNの従業員は個人アカウントで使用を許可されている。しかし、社内ではAIのセキュリティリスクや利用ルールの理解が不十分な状況も指摘されている。 一方で、多くの従業員はディズニーのAI戦略を評価。OpenAI提携は業界の先駆けであり、5~10年後に大きな成果をもたらす可能性があると期待されている。ディズニーは、技術革新とエンターテインメントの融合という創業以来のDNAを、AI時代に継承しようとしている。
