OpenAI、AI競争激化で「コードレッド」を複数回発動——Altmanが今後も継続を予告
OpenAIのサム・アルバートンCEOは、同社が複数回「コードレッド」(緊急対応状態)に陥ったと明かした。10月に公開された「Big Technology Podcast」のインタビューで、彼はAI競争の激化に伴い、今後も同様の緊急対応が繰り返される見通しを示した。 「競合の脅威が現れた際は、警戒し、迅速に動くことが重要だ」と語るアルバートン氏。同社は、年1~2回のペースでコードレッドに移行する可能性を予想しており、これは「自らの分野で勝ち残るための不可欠なプロセス」と説明した。 今年初め、中国のDeepSeekが、ChatGPTのo1と同等の性能を低コストで実現したと発表した際、OpenAIは緊急対応に移行。さらに、Googleが11月に発表した最新AIチャットボット「Gemini 3」の登場後、約2週間で再びコードレッドに。同モデルは高い性能を評価され、OpenAIは自社戦略の課題を浮き彫りにされたと認めた。 内部のSlackメッセージでアルバートン氏は、ChatGPTの強化を最優先し、他のプロダクト開発を一時延期する方針を示した。 「Gemini 3は、当初懸念したほど大きなインパクトはなかったが、我々の製品戦略の弱みを明確に指摘した。その対応は迅速に進んでいる」と語った。 コードレッド発動後、OpenAIは急速に新機能をリリース。先週、専門的作業、コーディング、科学的タスクに特化した高性能AIモデルを発表。また、新規の画像生成モデルも発表した。 アルバートン氏は、こうした緊急対応は「通常6~8週間で終了する」とし、今後はその状態が長く続かない見通しを示した。 同様の緊急対応は他社にも例がある。2022年、ChatGPTの登場に端を発し、Googleも内部で「コードレッド」を宣言。AI分野での遅れを懸念し、戦略的転換を図った。 OpenAIは、競争の激化に応じた即応体制を維持しつつ、技術的進化と戦略的対応の両面で、AI分野のリーダーを守り続ける構えだ。
