NVIDIA、世界最小のAIスーパーコンピュータ「DGX Spark」を発売
NVIDIAが世界最小のAIスーパーコンピュータ「DGX Spark」の出荷を開始した。このデスクトップ型システムは、NVIDIAのグレース・ブラックウェルアーキテクチャを採用し、1ピタフロップのAI性能と128GBの統合メモリを実現。開発者は、最大2000億パラメータのモデルの推論や、700億パラメータまでのモデルの微調整をローカルで行える。また、AIエージェントの開発や高度なソフトウェアスタックの実行も可能で、クラウドやデータセンターへの依存を軽減する。 同社の創業者兼CEO、ジェンスン・ファン氏は、2016年に初代DGX-1をOpenAIのイーロン・マスク氏に手渡したことを振り返り、「今度はすべての開発者の手にAIコンピュータを届ける」と語った。DGX SparkはGPU、CPU、ネットワーキング、CUDAライブラリ、NVIDIA AIソフトウェアスタックを一体化。NVLink-C2C技術とConnectX-7 200Gb/sネットワークにより、第5世代PCIe比5倍の帯域を実現。NVIDIA AIエコシステムのツールやモデル(例:FLUX.1、Cosmos Reason、Qwen3)も事前インストールされており、即座に開発が可能。 10月15日からNVIDIA公式サイトやアcer、ASUS、Dell、GIGABYTE、HP、Lenovo、MSI、マイクロセンター(米国)などを通じて販売開始。初期の導入者にはAnaconda、Hugging Face、Meta、Microsoft、Google、Roboflowなども含まれ、ツールやモデルの最適化を進めている。ニューヨーク大学グローバルフロンティアラボのチョ・キョンフン教授は、「プライバシーが求められる医療分野でも、デスクトップでピタスケールの計算が可能になる」と評価した。 DGX Sparkは、AI開発の現場を再定義する新たなプラットフォームとして、世界中の研究者・開発者に提供される。
