アトラスが工場で48時間で新作業を習得へ Boston Dynamics、AIで実現へ
ボストン・ダイナミクスのロバート・プレイターCEOは、同社開発中のヒューマノイドロボット「アトラス」が工場での実用化に向け、新たな作業を48時間以内に習得できるようになる必要があると語った。プレイター氏はラスベガスで開催されたCESで、アトラスが現代の製造現場で実用化されるには、日々変化する数百ものタスクに対応できる柔軟性が不可欠だと強調した。「新しいタスクを1〜2日で習得できるようにしなければならない。工場には何百もの作業があり、それらは常に進化しているからだ」と述べた。 アトラスは高さ183cm、体重90kgの二足歩行ロボットで、ディズニー・ピクサーのランプをモデルにした特徴的な外見を持つ。ハイundaiがボストン・ダイナミクスを支配株主として保有しており、同社は2028年までにジョージア州エラベールにある自動車工場でアトラスを稼働させる計画を明らかにした。 プレイター氏によると、アトラスの最大の強みは、人工知能(AI)を活用して既存の工場フロアに適応しながら、短期間で新たな作業を学習できる点にある。「1〜2つの作業に特化するのではなく、100以上の異なるタスクをこなせるロボットでなければ意味がない」と語った。初期段階では、部品の順序整理や搬送といった物流作業からスタートし、段階的に組立作業への展開を目指す。 この実現に向け、ボストン・ダイナミクスはアルファベット傘下のAI研究機関・グーグル・ディープマインドと提携を発表。プレイター氏は、「AIがアトラスの自律性と適応力を可能にする。ただし、99.9%の信頼性を実現するにはまだ課題があるが、非常に有望な進展が見られる」と語った。AIの進化と、人間との協働を可能にする信頼性の構築が、アトラスの工場導入の鍵となる。
