スタンフォード生が開発した「Tree Bites」、キャンパス内のおいしい残り物を即時通知
スタンフォード大学の7人の学部生が、キャンパス内の食品廃棄を減らすために「Tree Bites」というアプリを開発し、1月にApp Storeにリリースした。このアプリは、クラブや部署主催のイベントで出た残り物の情報をリアルタイムで通知する仕組みで、写真と量、距離、消費期限などの情報をイベント主催者が投稿。近くにいる学生が通知を受け、直接取りにいくことができる。プロジェクトは10月、アフィリエイテッド・スタンフォード・エンタープライジング・スタディENTS(ASES)が主催する3週間のスタートアップチャレンジで始まった。アム・キー(29)、サンマイ・サラダ(29)、セルマ・アーン(29)、ウィリアム・ペン(29)らが中心となり、その後、アーラッシュ・ガルグ(29)、マイア・ロピン(29)、キャッシュ・ティーマン(29)がスタンフォード・ソーシャル・エンタープライジング・スタディENTS(SENSA)を通じて開発に参加。 当初、チームは学生が食堂で過剰に取りすぎることで毎週数トンの食品が捨てられている現状に気づいたが、習慣を変えるのは難しいと判断。そこで、イベントでの残り物に焦点を当てることにした。既存のグループチャット(例:Stanford Buffet Response Team)の存在に着目し、情報の一元化を目指した。サラダ氏は「毎日食堂の食事を避けたい」という個人的な動機も明かした。 開発では、Swiftの経験のないサラダ氏がAIを活用し、約90%のコードを生成。しかし、AIのミスによるバグが頻発し、2回の徹夜作業を経て安定化。現在はユーザーの増加とイベント主催者の協力を求めており、Instagramでは約1,000人のフォロワー、Fizz投稿では2,200以上のいいねを獲得。FLISSCなど学内部署との連携も検討中。サラダ氏は「アプリを使いやすくすれば、自然と普及する」と期待を述べる。 一方、食品廃棄に無関心な学生もいる。あるイベントでは、25人分のピザを15枚注文し、未開封のまま捨てられることも。しかし、多くの学生や部署は環境意識が高い。居住指導員のアナ・サン・ホセ・ゴンザレス氏も「学生は常に腹ペコ」とし、アプリの有用性を評価。今後はキャンパス内のコミュニティ冷蔵庫の位置を表示する機能や、他大学への展開も視野に入れている。キー氏は「技術で社会的インパクトを実現したい」という自身の価値観に合致していると語り、この取り組みの意義を強調している。
