中国発AIが国際数学オリンピックで金メダル DeepSeek、オープンソースで技術を公開
中国のAI企業・ディープシーク(DeepSeek)が、国際数学オリンピック(IMO)2025で金メダルを獲得したオープンソースモデルの開発を発表し、注目を集めている。同社は近年、研究発表やモデルの公開を控えめにしているが、今回のように発表する際は常に話題を呼ぶ。今回の成果は特に意義が大きく、世界で初めてAIがIMOで金メダルを獲得したオープンソースモデルとして、米国のOpenAIやグーグルが数か月前に達成した実績に並ぶ快挙となった。 特に注目すべきは、他の企業が成果を発表する際には詳細を秘匿する中、ディープシークはその実現方法を明確に説明している点だ。同社は、AIの「技術的優位性」(AI moat)は存在せず、中国と米国のモデル間の差は今や数週間のスケールでしかないと明言。これは、AIの発展が国ごとの技術格差ではなく、開発のスピードと戦略的アプローチの差で決まる時代に入ったことを示している。 この成果は、単なる数値の達成にとどまらず、AIが人間の最高峰の論理的思考能力と同等の水準で問題を解く能力を備えていることを実証している。同社のアプローチは、複数の推論プロトコルの統合、段階的検証、そして数学的証明の再構成を重視するという、原理に基づいた設計に基づいている。 ディープシークの取り組みは、AI開発の透明性とオープンネスの重要性を再確認させ、投資家や技術経営者、研究者にとって貴重な知見を提供している。今後、AIの進化は国境を越えて加速し、技術の差は「誰が先に動くか」にかかっている。
