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AIが初回設計で薬物適性を持つ抗体を生成——ラテンラボスがLatent-X2を発表

英国・ロンドンと米国・サンフランシスコ発 — AIを活用した新薬開発企業、Latent Labsは、薬物としての開発可能性と低免疫原性を備えた抗体を「一度の設計」で生成できるAIモデル「Latent-X2」を発表した。このモデルは、従来の実験室での繰り返し試行に頼る手法を大幅に改善し、候補分子の創出から臨床候補への道筋を短縮する。特に、難治性ターゲットへの結合能を最初の段階から実現し、ピコモルからナノモルレベルの親和性を達成。18の多様で困難なターゲットのうち半数で有効な候補を生成し、設計数は4~24回にとどまる。 Latent-X2は、VHH、scFv、マクロサイクルペプチドといった複数のバイオロジカルフォーマットに対応。特にK-Rasなど従来「標的不可能」とされたタンパク質に対しても、10兆回以上をスクリーニングする従来手法と同等以上の結果を、わずか11桁少ないシーケンス数で達成。生成物は、承認済み治療薬と比較しても同等以上に開発性(developability)を備え、特に「体外」でのT細胞活性化やサイトカイン放出試験で低免疫原性を確認。これはAI生成抗体として世界初の評価結果。 同社のプラットフォームは、ウェブブラウザやAPIを通じて科学者にアクセス可能。実験室での手間を削減し、研究者がターゲット選定から分子設計までを迅速に進められる。CEOのシモン・コール氏は、「半導体や航空機が設計段階で実物を造らずに開発するように、薬の開発も『最初から正しい分子』を設計できる時代に突入した」と強調。 また、前Merck KGaA CEOのステファン・オシュマン氏が戦略アドバイザリーボードに加わった。彼は「従来の反復的実験に依存する薬物開発の枠組みを根本から変える」と評価。 Latent-X2は、5か月前に発表されたLatent-X1の進化版。世界中の企業・研究機関で採用され、無コードインターフェースと高い性能が評価されている。2023年10月にはRadical VenturesとSofinnova Partnersが主導する5000万ドルの資金調達を実施。チームにはAlphaFold2の共同開発者やDeepMind元リーダーらが在籍。 本モデルは、選定されたパートナーに限定提供。商業利用や科学的問い合わせは、[email protected]へ。AIの安全な利用を確保するためのガイドラインも整備中。

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