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マイクロソフト、AIアシスタント「Mico」を本格導入 Clippyの進化形が音声対応で登場

マイクロソフトが、AIアシスタント「Mico」を正式に導入した。これは、2001年に廃止された記憶に残る「Clippy」の現代版ともいえる存在だ。Clippyの紙ひも型の不快な干渉に代わり、Micoはコピロットの音声モードで、リアルタイムの表情と反応を示す仮想キャラクターとして登場する。マイクロソフトAIのプロダクト成長担当バイスプレジデント、ジェイコブ・アンドレウ氏は「Clippyがいたからこそ、私たちは走れるようになった」とジョークを交えながら、Micoの進化を強調した。 Micoは数か月にわたりテストされ、現在はコピロット音声モードでデフォルトで有効化されている。ユーザーが話すたびに、その表情や動きが即座に反応し、感情に応じた反応を見せる。たとえば、悲しい話題が出ると、Micoの表情もそれに合わせて変化する。技術的な裏側は意識せず、まるで「かわいい球体」と会話しているような自然な体験が実現されている。 Micoは初回リリースでは米国限定で提供される。また、ユーザーの行動や作業内容を記憶する新機能を活用し、個人に合わせた情報や背景知識を提示する。さらに「Learn Live」モードでは、単に答えを提示するのではなく、問答形式で学びを促す「ソクラテス式チューター」として機能。インタラクティブなホワイトボードや視覚的補助を用い、受験生や語学学習者に向けた学習支援が可能だ。 マイクロソフトは、コピロットに「個性」「存在感」「成長する関係性」を持たせようとしている。AI最高責任者マスターファ・スリーマン氏は、今年7月に「コピロットは常時存在する個体として、自分の部屋を持ち、時間とともに変化する」と語った。Micoは、こうしたビジョンの中心的存在だ。 また、マイクロソフトは「PCに話しかける」体験を広めるため、テレビ広告で最新Windows 11PCを「話せるコンピューター」と位置づけている。過去にCortanaで試みたが、結果的に廃止された経緯がある。MicoはClippyやCortanaの失敗を踏まえ、より洗練されたAI体験を提供するが、依然として「PCに話す」ことが「不自然」と感じられる心理的障壁は残る。同社は、Micoに「イースターエッグ」を仕込んでもう一歩踏み込みを図る。アンドレウ氏は「Clippyの影に生きている」と笑いながら、その一端を明かした。

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