AMD EPYC 9755とCornelis CN5000でAnsys Fluent性能新記録、2倍超のスケーラビリティを実現
米国・ウェイン(Wayne)を拠点とするネットワーキング企業、コルネリス(Cornelis)は、AMDのEPYC 9755プロセッサを搭載したCN5000オムニパス・インターコネクトと組み合わせ、Ansys Fluent(Synopsys傘下)の業界最難関ベンチマークで、前回記録を2倍以上上回る1704のスコアを達成したと発表した。この成果は、計算流体力学(CFD)分野におけるシミュレーション性能の新たな基準を示しており、自動車、航空宇宙、製造業などの分野で設計のスピードと精度を飛躍的に向上させる可能性を秘めている。 この実績は、8ノード構成のAMD EPYC 9755プロセッサクラスタ上で、ほぼ99%の強スケーリング効率を維持したことで実現。1024コアを活用した環境下で、従来の830スコアを大きく上回る結果となり、設計検証の回数を倍増させ、より高精度なモデルを短時間で実行できるようになった。これにより、開発チームは設計の試行錯誤を加速し、製品の市場投入までの時間を大幅に短縮できる。 コルネリスCEOのリサ・スプレイマン氏は、「ネットワークがボトルネックにならなければ、実際の生産性向上が可能になる」と強調。AMDのロバート・ホルムース氏も、「EPYCプロセッサはスケーラビリティを重視して設計されており、こうしたシミュレーションワークロードに最適」と評価。特に、CN5000の400Gbps超低遅延PCIe 5.0 SuperNICと48ポート非ブロッキングスイッチの組み合わせが、通信集約型の設計シミュレーションにおいて、コアとコア間のデータ伝送を損失なく高速化している。 Synopsysのウィム・スラグター氏は、「CN5000により、同じ期間に2倍の設計検証が可能になり、より正確な意思決定が可能になる」と述べ、この成果が製品の信頼性向上と開発コスト削減に貢献すると強調した。 この記録は、オープンな標準に基づくハードウェア・ネットワーキング・ソフトウェアの連携が、実際の産業革新に直接的な影響を与えることを証明している。特に、設計ミスによるリコールや保証費用の回避という観点から、シミュレーション速度の向上は戦略的優位性となる。
