コロンビア大、AIで精子回収を最適化した新技術で初の妊娠成功
コロンビア大学の不妊治療センターの研究チームが、男性不妊の治療に向けた人工知能(AI)を活用した新技術を用いて、世界で初めての妊娠を達成したと発表した。同センターのドクター・ゼブ・ウィリアムズ氏が、CBSニュースに出演し、この技術の仕組みを説明した。 このAI駆動の精子回収法は、精子の運動性や形態を高精度に評価し、最も妊娠可能性の高い精子を自動で選別するものだ。従来の方法では、医師の経験や主観による選別が中心だったが、この新技術はAIが大量の精子画像データを学習し、微細な特徴を分析することで、人間の判断を超える精度で最適な精子を特定できる。特に、運動能力が低い精子の中から妊娠に適した個体を抽出する点で、従来の手法に比べて効率と成功率が飛躍的に向上した。 ウィリアムズ氏は、「AIは精子の動きのパターンを人間以上に細かく捉え、自然な受精に近い選択を可能にする」と強調。この技術は、特に運動力が著しく低下した「重度運動不全精子症」の患者にとって画期的な治療選択肢となると期待されている。 今回の成功は、AIが医療現場で人間の専門性を補完し、生殖医療の質を飛躍的に高める可能性を示す実証例となった。今後、この技術は国内外の不妊治療センターでの導入が進む見通しである。
