AIで分子設計を革新するChai Discovery、130億ドルのシリーズBを調達、評価額は13億ドルへ
シリコンバレーを拠点とするAIバイオテック企業、Chai Discovery(チェイ・ディスカバリ)が、1億3000万ドルのシリーズB資金調達を発表した。本資金調達はOak HC/FTとGeneral Catalystが共同リードし、企業価値は13億ドル(約1900億円)に達した。この資金は、AIを活用した分子設計の革新を加速させるために使われる予定だ。 同社は、生体分子間の相互作用を予測・再設計するAI技術を開発しており、従来の薬物開発プロセスの効率性を大幅に向上させるとされている。今回の資金調達は、特に「開発可能性(developability)」を持つ分子を設計できる新たなモデルの実証を背景に実現した。これは、薬物候補が臨床試験に進むまでの成功率を高める上で極めて重要な要素である。 Chai Discoveryの技術は、従来の仮説ベースのアプローチに代わり、AIが大量の分子データを学習し、効果的かつ安全な候補を高速に生成する。これにより、新薬開発の時間とコストを大幅に削減できると期待されている。 同社は、2023年以降、複数の学術機関や製薬企業と共同研究を進めており、既に複数の候補化合物の設計に成功している。今後、この資金を活用し、AIモデルの拡張、臨床段階への進展、さらには企業間のパートナーシップを強化する計画だ。 Chai DiscoveryのCEOであるSeth M. D. Smith氏は「AIは、薬の発見を根本から変える可能性を持つ。今後、より多くの疾患の治療法を実現するため、技術の進化と実用化を加速する」と語っている。 本調達により、Chai Discoveryは、AIを活用した次世代医薬品開発のリーダーとしての地位をさらに強化する。
