OpenAIとジوني・アイヴが開発中!AI搭載新ハードウェアの正体に注目
OpenAIのサム・アルトマン氏と元アップルデザイナーのジョニー・アイヴ氏が共同で開発中の謎のハードウェアデバイスに、筆者は期待しつつも疑問を抱いている。その実態はまだ不明で、どのような機能を持ち、どんな見た目なのか、そもそも何に役立つのかさえ定かではない。ただ、2年後の完成を目指しており、「なめられるテスト」(つまり見た目や使い勝手が自然かどうか)をクリアしたいという一点だけが語られている。 アイヴ氏の参加というだけでも注目を集めるが、これまでに登場した類似のAIデバイスの多くは、評価を落とす結果となった。たとえば「AI Pin」は、周囲の音声や視界を読み取り、果物の糖分含量などを教えてくれるウェアラブルだったが、バグや使いづらさで評判を落とし、市場から撤退した。また、「Friendネックレス」は会話に付き添うAIフレンドを謳った製品だったが、プライバシーへの懸念からニューヨーク地下鉄の広告が破壊されるなど、批判が相次ぎ、失敗に終わった。 こうした過去の教訓を考えると、今回のデバイスも「スマートスピーカーの進化版」、つまりChatGPTを搭載した音声アシスタントに過ぎない可能性が高い。筆者は既にアレクサを使っているが、日常的に音声で会話する習慣はまだない。会議や授業の要約を自動で取る「Plaud Note」のような実用的機能も興味を引くが、個人的には録音を避けたい場面が多いため、それも必ずしも魅力的ではない。 確かに2年後の技術進化には期待できる。新しい体験が生まれる可能性は否定できない。しかし、現時点で「スマホの代替」や「生活の本質的な変化」をもたらすと信じる根拠はなく、筆者は「単なる強化版Siri」に終わる可能性を強く感じている。AIの可能性は広いが、人間の生活に深く溶け込むには、まだ課題が山積している。期待はしているが、現状では「これで本当に良いのか?」という疑問が消えない。
